こんにちは、あうる 司法書士法人の司法書士川村鉄平です。
近年、「終活(しゅうかつ)」という言葉をよく聞くようになりました。これは、人生の終わりに向けて、身の回りの整理や必要な手続きの準備をしておく活動のことです。
「いつかはやろう」「何から手をつければいいか分からない」と感じている方も多いかもしれません。終活は、ご自身の残りの人生をより良く生きるための準備であり、残される家族への最高の贈り物となります。
この記事では、終活を始めるための具体的な3つのステップと、司法書士がお手伝いできるポイントをご紹介します。
まず、ご自身の現状を正確に把握することが終活のスタートです。
プラスの財産: 預貯金(銀行名、支店名、口座番号)、株式、保険、不動産(権利証の場所)など。
マイナスの財産: 借金、ローン、保証債務など。
パソコンやスマートフォンのパスワード、SNS、サブスクリプションサービスのID・パスワードなどを一覧にしておきます。
注意点: このリストは、信頼できる人だけに渡し、厳重に保管するようにしましょう。
司法書士は、不動産の権利証の確認や登記簿上の住所変更が必要ないかなど、法的な観点から財産の棚卸しをお手伝いできます。
ご自身の判断能力が不十分になった時や、亡くなった後に、**「誰に」「どうしてほしいか」**という意思を法的に明確にしておくステップです。
**「遺言書」**を作成し、ご自身の死後、財産を誰にどのように渡したいかを明確にします。特に不動産をお持ちの方は、公正証書遺言など確実な形式で残すことが重要です。
**遺言は終活の「核」**であり、家族間の争いを未然に防ぎます。
認知症などで判断能力が衰える前に、ご自身が信頼できる人(任意後見人)と**「任意後見契約」**を結んでおきます。
これにより、将来、ご自身の希望通りの財産管理や生活サポートを受けることができます。
司法書士は、遺言書作成のサポート(公正証書遺言の文案作成、公証人との調整)や、任意後見契約の締結サポートの専門家です。ご本人の意思を法的に実現できるよう支援します。
財産以外の、ご自身の生活や最後に向けた希望を文書に残しておきます。
延命治療の方針:延命治療を希望するか否か(リビング・ウィル)。
介護・医療: どの施設に入りたいか、希望する介護サービス。
葬儀・お墓: 葬儀の形式、参列者の範囲、散骨の希望など。
エンディングノートは法的な効力はありませんが、これらの希望や、ステップ1で作成した財産リストをまとめておくのに非常に便利です。
終活は決して暗い活動ではなく、ご自身の人生の締めくくりを充実させ、ご家族に「安心」と「感謝」を残すための前向きな活動です。
当事務所では、遺言書や任意後見契約の作成、そして複雑な相続登記の手続きなど、終活に関する法的なサポートを一手に引き受けております。
「終活を始めたいけれど、何から手をつけていいか分からない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。