明石市の司法書士川村です。
今日は、成年後見人についてのお話です。
普通に生活していると、気にならないかもしれませんが私達の生活には「契約」によって成立している物事が多くあります。
家を借りるのも契約、病院に入院するのも契約、お金を銀行に預けるのも契約です。
契約というのは、その内容を理解できる判断能力がなければ有効に成立しません。
たとえば、病気や事故で判断能力がなくなってしまえば契約はできません。
そんなときでも、家族が代わりに契約できるなら問題とならないことも多くあると思います。
それでも最近は本人でないとできない契約や手続きが増えてきました。
たとえば銀行で預金口座から出金することも本人でないとできません。
「本人は病気で寝たきりで…」
このように説明しても出金させてくれないでしょう。
銀行員からは、「成年後見制度を利用してください。」と言われてしまうかもしれません。
成年後見制度を利用すれば、成年後見人が預金を引き出したり、色々な契約を代理で行うことができます。
一方で、一度成年後見制度を利用すると、本人が死亡するまで成年後見制度の利用は続きます。
途中で辞めることができません。
本当に成年後見制度の利用が必要なのかについては、よく検討する必要があります。