こんにちは。
明石市の司法書士の川村です。
今日は、明石市内の病院で成年後見の相談を受けましたので
成年後見人の仕事について少しだけご説明します。
成年後見人は、家庭裁判所の審判で選任されます。
選任されたら1か月以内に財産目録を作って家庭裁判所に提出する必要があります。
また、被後見人の銀行預金口座は、成年後見人が管理することになるので、
銀行で成年後見人の届出をします。
この届出は、銀行窓口で手続きをするのですが、手続きに1時間くらいの時間がかかります。
慣れていない銀行だったら1時間以上待たされることもありますが、その時間を活用して
読書をすることにしています。
また、事前に銀行に連絡しておくと銀行側も準備してくれるので対応が早くなりますので
あまり行くことがない銀行に行くときは事前連絡は必須です。
他には、年金事務所に行って、年金関係の書類の送付先を成年後見人宛に変更したり、
生命保険会社に成年後見人がついたことを連絡したり、関係各所に成年後見人の存在を
知ってもらいます。
あとは、市役所での手続きです。
介護保険の係や後期高齢者医療保険の係、固定資産税、市民税の係で
書類の送付先を成年後見人に変更して、書類の管理ができるようにします。
昔は、毎回市役所の窓口に行っていましたが、最近は郵送で済ましています。
もちろん、施設や病院に入っている被後見人の方であれば、施設、病院に訪問し、本人と面談して、
施設費用や入院費用の請求書の送付先を変更してもらいます。
全ての方に連絡するわけではありませんが、ご本人の意向を確認して、
親族の方に後見人就任のお知らせをすることも忘れないようにしています。
成年後見人に就任した直後はやるべきことが結構あります。
以上のような手続きを済ませてから、あとは被後見人がそれぞれかかえる問題について
対応をしていくことになります。