こんにちは、明石の司法書士の川村です。
先週金曜のことですが、魚住コミュニティセンターで、高齢者大学の生徒さんむけにセミナーをさせていただきました。
テーマは「未来につなぐ相続登記」でしたが、相続全般のことをお話させていただきました。
そもそもこのセミナーは法務局から司法書士会に依頼があったものです。なぜかというと、相続登記せずに、ほったらかしにされている不動産が多くて色々と困ったことが起きているからです。
ようやく国が動き出したという感じですね。
何に困っているかというと、ひとつ例をあげると、最近話題の空き家問題とかですね。
相続登記がされていない不動産は、当然ですが、所有名義の方がお亡くなりになっています。
空き家が崩れかけているとか、ゴミの不法投棄の場所になっているとか、草ぼうぼうとか、周りの住人が困っても、不動産の所有者が死亡していては苦情も言えません。
相続人が誰かわかっていれば、相続人に対応を求めればいいのですが、なかなか相続人が誰なのかわからないですよね。
相続登記には登記をする期限とか罰則がないので面倒と思った人はしていないのが実状です。お金もかかりますしね。
でも、ほっておくと次の世代やその次の世代の人達が非常に困るわけです。名義が変わっていなくても所有権は相続人が引き継いでいるので、その不動産に関する責任は相続人が負わないといけません。固定資産税と自宅の修繕とか撤去とかですね。
ちょっとした手間を怠ることで次の世代に何倍にもなってその負担がふりかかっています。
そんな話をセミナーでさせていただきました。
皆さん熱心にうなずきながら、時には笑っていただき、あっというまの1時間30分でした。